白かえる通信Ⅱ=きて みて はっけん 上高地線=

信州の城下町松本から 山の玄関口新島々へ〜アルピコ交通上高地線の話題をお送りします。

カテゴリ: 上高地線施設更新事業

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この日は上高地線の北新・松本大学前から新村に向けて歩きました。松本大学横でやってきた上り電車を撮影。電車の足元をみると白っぽいバラストが目につきます。レール交換が行われたようです。
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近寄ってみてみましょう。交換されたレールの側面には「50N LD JFE 2017.9」の刻印がありました。製造は国内最大手のJFEスチール。50Nとは旧国鉄が設計した50kgNレールを意味しています。上高地線ではこれまで37kgレールが使われていましたが、近年このように50kgレールに交換される箇所も出てきました。なお車輪の通過する部分以外は錆びておりますが、これは鉄の粒子を安定させるため敢えてこうしているのだと以前職員の方に伺いました。
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踏切の更新も進んでいます。写真の新村駅松本寄踏切のほか、三の川踏切、川久保踏切などの新村駅周辺の踏切も新しくなりました。踏切内で自動車が立ち往生した時などに押す「非常停止ボタン」も新たに設置されています。

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信濃荒井駅の構内踏切・通路は工事が終了し、新設されたスロープも含めての供用が始まっています。今回新島々方に延長されたスロープは以前のものに比べて傾斜が緩やかになり、手押し車やベビーカーでの利用が幾分か楽になりそうです。
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警報機・LED化された接近表示器。下り列車の到着時に作動します。表示は「電車が来ます」でした。
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新島々方の重軌条化された本線の様子も併せてお伝えします。線路の交換(37kg→50kg)に加え道床も厚くなりました。レールの側面には『50N JFE 2016.6』の刻印も。線路の遥か彼方には北アルプスの山並み。霞んでみえるその姿に春の訪れを感じます。

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上高地線の信濃荒井駅では現在、構内踏切の更新工事が進められています。写真は先々週、同駅構内を駅西側から写したものです。新しい警報機・列車接近表示器が設置され、現在の通路の1mほど新島々寄りにコンクリートが打設されていました。工事完了後はこちらが通路になるようです。
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踏切の話題が出たのでもう一点。上高地線では54箇所ある踏切の内、現在も4箇所が第4種踏切(警報機・遮断機共に設置されていないタイプ)ですが、この冬のうちに踏切警標が設置されました。表示があるとはいえ、電車の接近を知らせる装置がないことに変わりはありません。引き続き、横断の際は十分ご注意ください。

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久し振りの上高地線施設更新事業見たままレポートです。今回は少し早足で進めます。まずは踏切。今年度も数箇所での機器更新がなされる見込みですが、その内のひとつが写真の北新停留所踏切。上高地線で今や唯一となった電鐘式踏切です。10月2日の時点で、既に地中工事が行われた模様(土台部分が新しくなっている)傍らに立てられている工事看板によると、工事期間は11月10日までとなっています。
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続いて架線柱。渚駅の西側のものは今年の春にコンクリート柱となりましたが,今秋は駅の構内のものについてもコンクリート柱に更新される見通しです。従来門型であったものは、片持ち型に変更される見込みです。
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架線柱の更新は本線だけではなく、新村車両所内の物についても更新工事が進められています。写真は10月10日、新村駅のホームから構内をみた様子です。洗浄線の北側にコンクリート柱が建植されていました。

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上高地線沿線では老朽化した木製架線柱をコンクリート製のものに交換する工事が進められています.画像は渚駅付近の様子.以前は昭和30~40年代に建てられた門型の木製架線柱が立ち並んでいましたが、片持ち式のコンクリート柱となっていました.
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新しくなった架線柱をもう少しじっくり見てみましょう.注目して欲しいのは「がいし」です。新しくなった架線柱にはポリマー製のものが取り付けられています.従来の磁器製もがいしと比べ、錆や汚れに強く耐用年数も非常に長いそうです.ちなみに、上高地線の片持ち架線柱は全て南側に建てられています.これは北アルプスが車内から見やすいように…と配慮してのことなのだとか.

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