白かえる通信Ⅱ=きて みて はっけん 上高地線=

信州の城下町松本から 山の玄関口新島々へ〜アルピコ交通上高地線の話題をお送りします。

カテゴリ: 上高地線沿線さんぽ2020

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雪の朝を迎えた上高地線沿線を歩きます。山ぎわの渕東駅周辺は松本市街地よりも更に雪が深く、くるぶしまで雪に埋めながら電車を待ちます。まずは駅近く、渕東東踏切付近からのカット。背景の穴沢山もすっかり冬の装いです。(14列車 渕東-波田)
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およそ30分後に来る下り列車は波田寄りの渕東支道踏切近くで撮ることに。背の高い針葉樹も雪化粧しています。珍しく同じ列車にカメラを向けている方がいらしたのでお話を伺うと、このご近所にお住まいとのこと。近年は暖冬傾向が続いたこともありこうした雪景色は珍しいようです。(11列車 波田-渕東)
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(13列車 波田-渕東)
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最後はお気に入りの俯瞰ポイントから。朝のうちは低いところまで垂れ込めていた雲も晴れ、雪を載せた家々の向こうに、先程も登場した穴沢山と、山体全体が一段と白くなった金松寺山が姿を表しました。(18列車 渕東-波田)



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この冬一番といわれる寒波が到来。上高地線が走る信州松本も連日雪の朝を迎えています。ここ数年はシーズンを通して雪景色に余り縁がなかった松本市街地でも、この日の朝は2cmの積雪がありました。こうした気象条件の下で見られるのが、霜切用のパンタグラフを上げた列車。架線に付着した雪や氷を落とします。
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この時期のものといえばクリスマス。なぎさTRAINの車内には、運転士さんお手製のクリスマスにちなんだ装飾が施されています。毎年恒例のイルミネーションやクリスマスツリーといった企画が実施を見合わせる中、ささやかですがクリスマス気分が感じてみてはいかがでしょうか。(期間は12月25日まで)
12月20日からはアルピコグループ創立100周年を記念したオリジナルピンバッジセットの販売が始まります。ご自身へのクリスマスプレゼントにお一ついかがでしょうか。(筆者は欲しい)価格は1セット4000円(税込)取り扱い箇所は新島々駅窓口のみとなります。冬への備えをしてお出掛けください。

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今年も残すところ3週間ほど。松本では日中の最高気温が一桁台…という日も増えて来ました。5日朝には上高地線電車が走る平野部でも初雪を観測。山ぎわに近い新島々駅構内もうっすらと雪化粧していました。
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沿線から見える北アルプスの山々も冠雪。左の写真は大庭-信濃荒井の駅間から見た乗鞍岳。右は渚駅のプラットホームからみた常念岳と横通岳です。(いずれも同じ日に撮影)前者の標高は3000m.余り、後者は共に標高2800m.台ですが積雪量には随分と差がみられます。
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定番の奈良井川鉄橋での一枚も。夏前に右岸側の雑木が除去されたこともあって、今年は特によく通ったこちらのスポット。数えてみたら20回を数えていました。これからの季節も電車の背後にある東山の冠雪が楽しみですね。
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この時期のお楽しみカレンダーの配布が今年も始まっています。サイズはA3版で両面カラー。絵柄は、A面が上高地線イメージキャラクター渕東なぎささんと旧島々駅舎、B面が奈良井川鉄橋を渡る上高地線電車(モハ10型リバイバルカラー)です。B面の写真は昨年に続き筆者が撮影したものを採用いただきました。新島々・波田・新村の各駅窓口と一部列車車内で配布中。限定1500部につき品切れの際はご容赦ください。


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11月下旬。天気の安定した日が増えると、上高地線電車の車窓やその沿線から、北アルプスの山々の連なりを目にする機会が多くなります。今回は信濃荒井駅周辺で撮影したカットを何点かご紹介します。はじめは上高地線の定番撮影地「奈良井川鉄橋」の右岸側に立っての一枚。やって来たのは松本山雅FCのヘッドマークをつけたクハ3002+モハ3001編成。(14列車/信濃荒井-渚)
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奈良井川を渡ると上高地線は島立地区に入ります。信濃荒井駅と大庭駅の間には線路の周囲に田畑が広がり、北アルプスの見える日にはこのように常念岳・横通岳・蝶ヶ岳をバックにしたカットを撮ることができます。(左:12列車/右:10列車/大庭-信濃荒井)
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この区間は先に挙げた三座以外にも、燕岳、有明山、餓鬼岳といった山々も見ることができ、引きの構図を取れば大パノラマの中を走る上高地線電車...といった写真を撮ることも可能です。信濃荒井・大庭の両駅からも徒歩5分余りと気軽に来られるこの場所。これからの冠雪期は特に秀麗ですので、訪問の折は是非足をお運びいただきたいと思います。

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『変わりゆく西松本駅かいわい』

この日は松本駅のひとつ隣、西松本駅から沿線さんぽをはじめました。全長14.4kmの間に14の駅がある上高地線。平均して800m.ごとに駅(停留所)がある計算になりますが、ここ西松本に関しては起点の松本駅から僅か400m.(!)の距離にあります。開業は1927年(昭和2年)地元地区の要望を受けて開設された経緯があります。

一枚目は駅に入線する新島々ゆき電車です。以前は電車の背後にアルピコプラザ(松本バスターミナルビル)が見えたこの場所ですが、建設中だった東横インが完成。風景が変わりました。

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前述の通り、松本駅に程近い西松本駅ですが、通勤通学、特に電車と自転車を組み合わせて利用されるお客様の利用が多く、電車から降りた学生さんが自転車に乗り颯爽と去っていく姿がよく見られます。駐輪場も年々拡張され、最後には待合スペースの半分が駐輪スペースとなりました。もう半分の待合スペースはこの秋に内部の板が張り替えられました。
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駅のすぐそばで交差する道路は市道中条巾上線です。現在は2車線の歩道がない道路ですが、朝夕を中心に交通量の多い道路でもあります。現在、無電柱化・拡幅工事が進められており3年以内には歩道のある幅の広い道路となる見込み。まちの印象も大きく変わることでしょう。
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一見、変化の少ない上高地線沿線にあって、例外的に変化し続ける西松本駅界隈。それでも田川を渡る上高地線電車越しに北アルプスの山々を望む風景は今のままであって欲しいものです。

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