5月20日付の市民タイムスに「上高地線利用者 過去最小」の見出しで記事が掲載されました。記事によると2020年度(2020年4月〜2021年3月)の上高地線の利用者数は112万4000人で前年度比35.8%の減少。記録が残る1963(昭和38)年以降では最も少なくなりました。
内訳は、通勤定期:21万4000人(10.9%減)/通学定期:61万3000人(34.5%減)/定期外:29万7000人(48.3%減)となっており、観光需要の大幅な縮小や、休校・オンライン授業の実施による通学利用の減少など、コロナ禍の影響を強く反映したものとなっています。
ところで、上高地線の利用者数は近年増加傾向にありました。(参考:平成18年度:131万人(当時の最小値)→平成23年度:150万人→平成26年度:159万人→平成29年度:168万人)中でも、通勤・通学の定期利用については、割引率の高い定期券の販売や、スマホ定期券の導入、松本市の施策などで、堅調に利用者数を増やしてきたところです。2020年度の内訳をみても、6~7割が通勤・通学定期で利用されるお客様であることも、その証左といえます。
感染症対策と並行しながら、こうした定期利用のお客様に向けた取り組みを継続して実施することが「生活路線」である上高地線を維持してゆくのためのひとつの道ではないでしょうか。(筆者個人としては、公設民営化など行政の積極的なバックアップも期待したいところではありますが...)
コメント
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。