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長く続いた暑さも和らぎ、上高地線沿線にもようやく秋の気配が。沿線さんぽにはもってこいの季節の到来です。1枚目は弊通信定番の渕東駅付近から。日に日に黄色味を増す田圃の中を電車が走り抜けます。線路のそばの草もすっかり刈り取られてすっきりとした写真が撮影できます。
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次の列車が来るまで40分ほど。ちょっと足を伸ばして、上波田地区の仁王門・波多神社を訪ねました。波多神社は1143年に熊野権現を勧請して合祀したものがその始まりとされ、現在も素盞嗚尊、伊弉諾大神など6柱を祀っています。仁王門は後述の旧若澤寺から移されたものと伝えられています。
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仁王門・波多神社の東西には石畳の旧野麦街道が走り、石畳のある街並みがみられます。ここは江戸時代旧若澤寺の門前町として栄えました。寺は大伽藍を有し「信濃日光」とも称される規模のものでしたが、明治維新後の廃仏毀釈によって失われました。もしこの若澤寺が近代以降も存続していたら、上高地線も参詣鉄道として使われていたかも知れません。