白かえる通信Ⅱ=きて みて はっけん 上高地線=

信州の城下町松本から 山の玄関口新島々へ〜アルピコ交通上高地線の話題をお送りします。

2021年10月

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10月14日は「鉄道の日」これは今から149年前の1872(明治5)年に、日本で初めて鉄道が開業したことにちなんだものです。尚、上高地線の前身「筑摩鐵道島々線」の松本~島々間の開業は1922(大正11)年のこと。来年の全線開通100周年は鉄道開業150周年にも当たる特別な年になります。
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上高地線では毎年この時期に「鉄道の日」ヘッドマークを電車に掲出しています。今年は2種類のヘッドマークが1枚づつ準備され「なぎさTRAIN」1編成に取り付けられています。もみじやぶどうといった秋の風物と、鉄道の日のキャラクター「テッピー」そして、上高地線イメージキャラクター渕東なぎささんの組み合わせです。

この「鉄道の日」に合わせた各種イベントの開催もこの時期の楽しみです。10月16日(土)には、お隣上田市を走る上田電鉄別所線の下之郷駅を会場に「第3回 ローカル鉄道グッズ販売会」が開催されます。アルピコ交通も出店予定ですので、みなさま是非足をお運びください。

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アルピコ交通上高地線は令和3年8月14日(土)に「田川橋梁」(西松本-渚/松本起点0.4K)が被災し、以来約2ヶ月に渡って、松本駅〜新村駅(6.2km.)で運転見合わせ・バスによる代行輸送が続いていました。10月8日(金)からは、運転見合わせ区間のうち、渚駅〜新村駅の間で電車の運行が再開。これに伴い、バス代行区間も松本駅〜渚駅(約1km.)に短縮されています。
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写真は、10月11日(月)朝の渚駅の様子です。雲ひとつない秋空の下、北アルプスの山々をバックに上り列車がやってきました。電車の前面や側面には「松本-渚間代行バス|渚(松本)↔︎新島々」の表示を取り付けています。到着した列車からは通勤・通学のお客様が多数下車。朝6時台〜8時台は、ひと列車につき100人〜150人のお客様の利用があるそうです。
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代行バス乗り場は駅から80m.離れた「コードー信越」様の敷地内に設けられました。使用されるバスは、定員40名~60名の比較的小ぶりな車種となりました。バス代行区間が約1km.と短いことや、周辺の道路環境を考慮したものと思われます。この写真を撮影した10月13日(水)の朝は、上り下り合わせて6台が投入されていました。
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渚駅までの運転再開に当たり、同駅には新たにATS(列車自動停止装置)や信号機が設置されました。素人はつい「(被災箇所手前の)渚駅まで電車を動かせばいいじゃないか」と簡単に考えてしまうのですが、その実現には、こうした保安設備の設置や認可に向けた事業者の努力や、バス代行実施に向けた地域の関係者の協力があることを記したいと思います。
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渚駅の松本方には車止めが設置されており、電車はこれ以上先に進むことができません。早ければ来年の夏と言われている、田川橋梁の復旧と全線での運行再開。錆びたレールに再び輝きが戻る日が一日も早く来ることを願います。

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アルピコ交通上高地線の前身「筑摩鐵道島々線」は、1921年10月2日 松本-新村(6.2km)で営業運転を開始しました。河西部(現在の松本市西部地域)の交通の近代化と、当時は限られた人しか訪れることのできなかった日本アルプス・上高地のアクセス確保を目的に生まれた島々線。上高地線と名を変えた今日も、生活・観光の両面で地域社会を支えています。
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こちらは開業からまもない奈良井川橋梁を渡る列車です。初代社長の上條信が配電事業を手掛けていたことから、島々線も開業当初より電化されていました。島々線はその後も西へと線路を伸ばし、翌1922年9月26日には当時の終点である島々までの15.7kmの全線が開通しています。
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上高地線の100年を振り返る弊通信のシリーズ "山ゆき電車"上高地線の歩み は下記リンクよりご覧いただけます。100年の歴史を刻み、次の時代へ走り出そうとする鉄路により一層の親しみを持って、一緒に盛り上げていただければ幸いです。









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