白かえる通信Ⅱ=きて みて はっけん 上高地線=

信州の城下町松本から 山の玄関口新島々へ〜アルピコ交通上高地線の話題をお送りします。

2021年04月

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写真は、上高地線電車の車内にあった「さわやか信州号」の中吊り広告です。さわやか信州号は、上高地と東京をはじめとする各地を結ぶ直行バスで、アルピコ交通・京王ほか各社が共同で運行しています。今年は4月17日から予定通り運行が始まりました。

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実は筆者、2年前にこのポスターの撮影現場に偶々居合わせ「どんなポスターができるかな」と楽しみにしていました。しかし、昨年は、緊急事態宣言によるバスの運休・運行見合わせが相次ぎ、ポスターの掲出もありませんでした。2年越しの登場に感慨深いものを感じます。

こちらは壁貼りポスター。この他にも数種類掲出されていました。なお、これらのポスターは「100+1」のロゴも手掛けた「MAGMAG inc.」さん(松本市)が制作したものです。


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こちらは4月22日より新島々バスターミナル(新島々駅)で稼働を開始した自動販売機です。アルピコグループの「100+1周年」にちなんだもので、ダイドードリンゴ株式会社との共同企画です。外観はアルピコ交通の高速・観光路線バスを模したラッピングが施されています。


早速利用してみました。(お見苦しい動画で恐縮です。)実際のバスで使用されている音声が流れます。商品ボタンを押すと、降車ボタンの音がするのは中々ニクい演出です。なお音声には動画の「次は乗鞍高原観光センター〜」のほか、上高地など複数パターンあるようです。

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春の上高地線沿線さんぽ。花の写真と並行して山の写真も撮っています。まずは弊通信ですっかりお馴染みの渚駅プラットフォームから新島々方面(西側)を眺めるカットから。朝の時間帯、上り列車をこのように順光で撮影できるのは春から秋にかけてのおよそ半年間です。(6列車 信濃荒井-渚 2021/4.11)
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続いては渚と信濃荒井の間に架かる奈良井川鉄橋での一枚。川の右岸北側から西山をみる構図です。いつもよりも大分早起きして上りの1番列車にカメラを向けました。側面にも日が廻るのは春から秋にかけての期間のみ。(2列車 信濃荒井-渚 2021/4.11)
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大庭-下新の間の沿線も、朝8時台からご覧のような光線条件で撮影することができます。4月の下旬からは田植えの準備も始まり、運が良ければ水鏡に映る北アルプスと上高地線電車...といった構図を撮ることもできるでしょう。是非挑戦してみてください。(12列車 下新-大庭 2021/4.11)
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これからの時期ならではの「山×電車」の撮影スポットといえば、下新と北新・松本大学前の間にあるS字カーブ。西日の中、美ヶ原をはじめとする東山をバックに走る下り電車を捉えることができます。山にこだわらず車両単体で撮影するにもここはおすすめです。(35列車 下新-北新・松本大学前駅 2021/4.10)



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上高地線春の沿線さんぽ。4月上旬に撮影した写真の紹介はまだまだ続きます。こちらは朝の渕東駅付近。里山をバックに線路を見下ろす俯瞰ポイントです。この日は大陸より黄砂が飛来しており、風景全体がやや黄色味を帯びていました。(16列車 2021/4.2 渕東-波田)
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同じく波田と渕東の沿線での写真です。波田駅を出た下り列車が河岸段丘を横切ると、線路の南側に山桜としだれ桜が次々と現れる場所があります。しだれ桜のカットは直前まで晴れていたものが曇ってしまい少し心残りです。(27列車 2021/4.3・19列車 2021/4.8 いずれも波田-渕東)
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4月第2週の時点で、波田以西の桜は既に散り始めていたのですが、そんな桜に代わって咲き始めていたのがピンク色の桃の花。ブランド品の下原スイカが有名な波田地区ですが、りんご、そして桃の果樹栽培も地区内の各所で行われています。(21列車 2021/4.8 三溝-森口)
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「春らしい風景」を求めて沿線を歩いたこの数日間。その姿をみれば「梅だ」「桜だ」とカメラを向けてきましたが、春を春たらしめているのは外でもない、この春の午後に降り注ぐ柔らかな光線であることに思い至ったのでした。(28列車・21列車 2021/4.2 波田-渕東)

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駆け足どころか全速力で過ぎて行ったような感さえある今年の桜前線。上高地線の沿線もこれまでであれば、松本駅に近いエリアと終点の新島々駅周辺とでは、概ね2週間ほど開花時期に差があったのですが、今年は4月第1週にはもう花が咲き始め、翌週には見頃を迎えました。1枚目は4月8日の新島々駅です。
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桜の開花スピードに合わせ、いつもはのんびりとした春の沿線さんぽも大分慌ただしいものとなりました。2枚目は渕東と波田の間で4月2日に撮影。線路のすぐそばにあるしだれ桜の古木と松本ゆきの「なぎさTRAIN」です。昨年の今頃は外出自粛が言われ始めていましたたから、この場所でのこの構図は1年越しのものです。(2021/4.2 30列車 渕東-波田)
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こちらも昨年は訪れることのできなかった、下新駅近く亀田屋酒造店さん裏の桜並木。清酒「亀乃世」や「アルプス正宗」は現在もここで醸造されています。酒屋さんらしく桜と同じ並びには杉の木が。木の下には杉の枝を祀った祠もあります。(17列車・20列車 2021/4.2 大庭-下新)
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今年の春が慌ただしかった理由はもうひとつ。しましま本店の新しい取り組み「本の駅・下新文庫」が始まったためであります。今年の10月2日に開業100周年を迎える上高地線。筑摩鐵道島々線として開業した当時の駅のひとつである下新駅を会場に、月に1回、不定期の古本屋を開きます。

本そのものはいうまでもなくメディアですが、それを取り扱う本屋、そして駅もまたメディアとなり得るのではないか...との仮説に立っての試みです。一人でも多くの方に、今年100周年を迎えた「山ゆき電車」上高地線のことをお伝えできればと思います。

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アルピコ交通(アルピコグループ)の創立101周年を記念した「100+1周年」企画。上高地線を走る「なぎさTRAIN」(モハ3005+クハ3006)にも、筑摩鐵道の創立日に当たる3月25日より専用のヘッドマークが取り付けられました。(10列車 大庭-信濃荒井 2021/4.1)
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「なぎさTRAIN」用のヘッドマークは、春をイメージした上高地線イメージキャラクター「渕東なぎさ」さんのイラストと、「100+1周年」のロゴマーク及び、キャッチフレーズである「その先の一歩を。」の組み合わせです。第1064回でご紹介したヘッドマークと共に特別な101年目をPRします。

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「なぎさTRAIN」については、車番プレートも「100+1周年」を記念した特別仕様のものに交換されました。3005号車・3006号者それぞれの運転台後方に異なるデザインのものが取り付けられています。なおこの車番プレートは、4月3日より記念グッズとして新島々・波田・新村の各駅でも販売されています。
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この他「100+1周年」関連のものとして、電車車内や駅構内でのポスター掲出も始まりました。なお、上高地線は1921年10月2日に松本-新村間(6.2km)で営業運転を開始しており、今年が開業100周年の年に当たります。(大事なことなので何度でも繰り返しお伝えします。)

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