(8月15日17時追記)
8月16日(月)より松本-新村間で代行バスを運行します。(新村-新島々間は電車を運行します。)
https://www.alpico.co.jp/traffic/news/474/

浸水や土砂崩落など各地で大きな被害が出ている今回の豪雨。長野県松本市を走るアルピコ交通上高地線(松本-新島々14.4km)でも、8月14日(土)に「田川橋梁」(西松本-渚 間/松本起点0.4k付近)が被害を受けました。これに伴い8月15日(日)現在、上高地線は全線で電車の運転を見合わせています。(16日以降の運行については未定です。)

https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2021081400947

被害を受けた田川橋梁では、河川の増水により洗掘が発生。その結果、橋脚が傾斜し橋桁の歪みが発生しています。同様のケースについて調べたところ、被災後2ヶ月後に仮復旧(運行再開)→4ヶ月後に本復旧した事例がありました。これを踏まえると、少なくとも今後数ヵ月間は、一部区間での運転見合わせが続くことが予想されます。

観光路線のイメージが強い上高地線ですが、、生活路線としての性格を強く持ち、通勤・通学の定期利用のお客様が利用者全体(※近年は年間160万人台で推移)の6~7割を占めます。また、沿線自治体である松本市の計画でも「地域の基幹的公共交通機関」として位置付けられており、この10年は自治体の支援を受けながら、老朽化した鉄道施設の更新を進めてきた経緯があります。

一般に橋梁の復旧には多額の費用を要し、鉄道事業者にとって大きな負担となります。一方、上高地線の長期運休は、移動時間の増大、並行する道路の渋滞、家族の送迎の負担増、観光地の入り込み客の減少など、鉄道利用者のみならず地域の生活全般に影響を及ぼすことが予想されます。復旧にかかる費用については調査が待たれますが、状況次第では、国や長野県、地元自治体の松本市による公費投入(場合によっては上下分離方式の導入)による支援が必要となります。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a78576fe24ea748bc8842115aa2436f3ae3d2718?page=1
IMG_20210815_072012
写真は今回被災した田川鉄橋付近で過去に撮影したものです。松本駅から僅か400m.余りの地点ですが、春には桜、空気の澄んだ日には北アルプスの山々をここから望むことができます。この風景の中を走る電車の姿が一日でも早く見られるよう、できることを模索して行こうと思います。