白かえる通信Ⅱ=きて みて はっけん 上高地線=

信州の城下町松本から 山の玄関口新島々へ〜アルピコ交通上高地線の話題をお送りします。

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アルピコ交通上高地線は2021年8月の大雨で田川橋梁(松本起点0.4k付近)が被災し、一部区間で運転見合せ・バス代行輸送が続いてきました.同橋梁の復旧工事は同年11月より進められており、この6月10日(金)には、松本駅~新島々駅の全線で電車の運行を再開します.
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6月7日(火)に撮影した田川橋梁の様子です.橋桁には「アルピコ交通上高地線 全線運行再開 2022年6月10日」と10m.ほどの長さの横断幕が掲げられていました.画像は下流側から見たものですが、上流側にも同様の内容の横断幕が掲出されていました.
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続いて左岸側の踏切から松本駅方面を見た様子です.真新しい枕木の上にレールが敷かれています.取り外されていた架線も張り直されました.信号・保安設備の復旧もこの日の朝までに終わり、あとは電車が走り出すのを待つのみとなりました.
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電車の運行再開に伴い、被災以来10ヶ月続いてきたバスによる代行輸送も終了します.この代行輸送が"最後のお勤め"となるレトロ調バス「97553号」には、特製のマークが取り付けられました.引退を前に、神戸から(※このバスは元々神戸で走っていた車両を譲り受けたもの)見納めに来るファンの方もいらしたそうです.

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やっぱり気になるニューフェイス…と題しまして、今回は新緑の季節を快走する20100形電車をご紹介します.制御付随車に集電用のパンタグラフが2基搭載されている同車.デビュー後暫くは2基共使用されていましたが、このところ1基のみの使用となっています.(9列車 北新・松本大学前-下新)
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朝8時.北アルプスの山々を横目に奈良井川を渡る20100形電車.現在の上高地線電車の運行は次の「渚」まで.6月10日(金)の運行再開からいよいよ同車も松本駅へ乗り入れます.(6列車 信濃荒井-渚)
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日に日に緑の濃くなるこの時期の上高地線沿線.渕東駅近くのこの場所は春頃から何度も足を運んでいますが、田んぼと山々の新緑の取り合わせにもカメラを向けずにはいられません.(16列車 渕東-波田)
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新緑と共に様々な植物が花を咲かせる5月.新村駅近くの沿線ではマーガレットの白い花が線路際を彩ります.専称寺ヶ原と呼ばれ、かつてはススキが繁茂するばかりだったこの場所を電車が走り始めてもう100年です.(23列車 新村-三溝)

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20100形電車のグッズも続々登場しています.5月21日からは車番プレートや同車の車内で使われている各種案内表示・ステッカーの販売が始まりました.これまで車両そのものをモチーフにしたグッズは余り多くなかった上高地線.20100形電車の人気と共にこれから増えてゆくのでしょうか?

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新緑の季節.晴れの予報に朝から沿線へ.1枚目はお馴染みの渕東駅付近.青い空、緑の里山、田植えを終えたばかりの田んぼに白い車体を写して松本ゆき電車が走ります.(14列車 2022/5.19 渕東-波田)
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2枚目は線路の両脇に田んぼが広がる大庭~下新間.まちの背後にある城山、東山の山体が様々なコントラストで折り重なります.やって来たのは20100形電車、朝の光線にステンレスの車体とALPICOのロゴマークが輝きます.(7列車 大庭-下新)
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西へ目を転ずれば、雪解けの進んだ常念、横通、燕、有明山...など北アルプスの稜線が北へ向けて途切れることなく続いています.田んぼの向こうには白い車体の上高地線電車.5月の筑摩野の風景です.(8列車 下新-大庭/12列車 北新・松本大学前-下新)

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